まずは、作りたいルアーを3D CADで設計します。ここが一番ハードルの高い工程かもしれません。
次に、そのデータを「スライサー」というソフトでプリント用に設定します。毎回少しずつ設定を調整しながら、よりきれいにプリントできる条件を探していきます。ただし、この調整には「これが正解」というゴールはありません。ルアーの形状や使用する素材によって、最適な設定は微妙に変わってきます。
そして、いよいよプリント開始。あとは無事に完成することを祈りながら待つだけです。うまくいけば、実際に釣りで使える十分な強度を持ったルアーが完成します。
3Dプリンターのメリット・デメリット
メリット
1 コストを抑えられ、必要な数だけ作れる。
多品種・小ロット生産との相性が抜群です。
2 設計変更が簡単。
プリントするたびに設計を変更できるため、試作を繰り返すルアー作りには大きなメリットがあります。
3 工場が不要。
比較的静かでコンパクトなうえ、汚れも少ないため、自宅の部屋でも作業できます。
デメリット
1 射出成形品と比べると強度が劣る。
同じABS素材でも、射出成形品ほどの強度は得られません。
2 量産には時間がかかる。
1個ずつ積層して作るため、大量生産には向いていません。
3 細かなディテールの表現が苦手。
ウロコ模様などの繊細な表現は、まだ難しい部分があります。
他にも細かなメリット・デメリットはありますが、大きく分けるとこのような特徴があります。
まだ、3Dプリント製ルアーを販売しているメーカーや個人はまだ多くありません。しかし、その状況はウッドルアー黎明期によく似ているように感じます。インターネットの普及によって情報が一気に広まり、多くの製作者が誕生したように、3Dプリントルアーも今後さらに情報が共有されれば、作り手が増え、個性豊かなルアーが次々と市場に登場するのではないでしょうか?